「いまを生きる」~僕は今を生きれているだろうか~

教育

1989年にアメリカで制作された映画だけど、きっと本質は今も変わらない。だからこそ、心動かされる作品なんだろうなぁ。思いがけずまとまった休日を送ることになり、こうしてキーボードを叩くことにした。

どうしてこの映画を観たのか

オンラインサークルのサークルで『山あり谷あり放送』というポッドキャストが話題に上がった。「まぁ、一度聞いてみよう。」と軽い気持ちで聞いてみた。ゆるく面白い。たまたま図工の先生となった山ちゃんとアメリカに住むクラフトビールが好きな谷くん(2人は高校の同級生)が、おしゃべりするというものなんだけど。これを川沿いを散歩しながら聴くことを楽しんでいる。その中で、以下のような内容が。

ここでは、『いまを生きる』と『ちいさな哲学者たち』という2つの映画が紹介されていた。オンラインサークルのslackに投げてみると、「僕の大好きな映画!」そして、「見てます。笑」と!

ワイワイ
ワイワイ

これは観るしかないでしょ!

これ全部、その1日で動いているんだからすごい。(てか、昨日のことだけど。笑)

どんな映画か

ロビン・ウィリアムズが主演を務め、名門全寮制学校の型破りな教師と生徒たちの交流と成長を描いたヒューマンドラマ。1959年、アメリカの全寮制学校ウェルトン・アカデミーに、同校のOBである英語教師ジョン・キーティングが赴任してくる。厳格な規律に縛られてきた生徒たちは、キーティングの型破りな授業に戸惑うが、次第に触発され自由な生き方に目覚めていく。キーティングが学生時代に結成したクラブ「デッド・ポエツ・ソサエティ」を再開させ、自らを語り合うことで自分が本当にやりたいことは何かを自覚していく生徒たちだったが、ある日悲劇が起こり……。イーサン・ホークが生徒役で出演。監督は「刑事ジョン・ブック 目撃者」「トゥルーマン・ショー」のピーター・ウィアー。第62回アカデミー賞で脚本賞を受賞した。

映画.comより

上にあるポッドキャストの中で谷くんが紹介しているから、下手に僕が紹介をする必要はないかな。

僕は、ロビン・ウィリアムズが好きなわけでも、昔の映画(これは1989年製作)が好きなわけでもない。ただポッドキャストの流れがあって、「対話型鑑賞」をテーマに話したり、写真を切り口に2人で対話型鑑賞をやってみたりしてからの紹介だから、ばっちり「観たいなぁ。」って。そして、この番組聞いた人と語りたい!みたいな気持ち。(ちなみに、収録は2021年4月と1年近く前)そこに、オンラインサークルの仲間の反応。より高まる。

ワイワイ
ワイワイ

ちなみに、僕は「U-NEXT」でレンタル。

無料体験登録でポイントがもらえて、そのポイントでレンタルすることができた。

どこも見放題では見れないみたいで、登録してから追加でお金がいることになる。

考えたこと

初めは、「男子ってバカだなぁ。」って印象。高校くらいの男子が集まれば世界共通でこんな感じになるのか、って。ところが、最後は泣ける。それはどうしてなのだろう。

おそらく、登場人物たちに共感しているから。彼らは、かつての自分であり、現在の自分でもある。

「詩」っていうと、どうだろう。何だか恥ずかしい。キーティング先生は「発見があればすべて詩だ」なんていうけど、高校の時にこんな授業があったら「凡庸に甘んじる」だろう。当たり障りのないことを読んだり、どこかの詩を少し変えたり。それほどに自分に自信がなかったし、周りと違う自分を恐れていた。

この映画では、キーティング先生の登場によって、他人たちとは違う自分の「声」が出せるようになっていく。キーティング先生からは「ROOKIES」の川藤先生が連想された。夢を語ることは現実を見ることと同じように大切なのである。

一方、学校長は、カリキュラムや伝統・規律を重んじ、そこからはみ出すことは許さない。一番最後の姿は見ていられない。「退学」をちらつかせて言うことを聞かせようとする。ニールの親もそう。「お前のためだ」といって考えを押し付ける。ただ、こういう側面は自分にも残念ながらある。だから、余計に嫌悪感があるのだろう。

それで、どうして泣けるかだけど、自分たちが学校に残るためにキーティング先生に責任を全て押し付けることになる。悪いのは別だと分かっていてもそれ以外にどうすることもできなかった自分の無力感。ただ、今の状況が正しくないことはハッキリ分かっていて、葛藤している。そんな自分を精一杯表現している姿に心動かされた。そして、全員が同じことをしていないのが、またよかった。

結果として、キーティング先生の教育は社会に受け入れられなかったし、ニールを救うこともできなかった。でも、確実に「何か」がみんなの中に残っていることは間違いなくて。なんか文章で上手く表現できないし、言葉にしようとした途端、冷めちゃう感じもある。

とりあえず、めっちゃよかった。最後泣けた。自分の信念をもって、人と違うことを恐れずに生きていかないと、って励まされた。

ジェネレーターやん

あぁ、キーティング先生は「ジェネレーター」やん。詩を愛し、子どもを温かく見守り、一緒になって面白がっている。

で、「山あり谷あり放送室」の山ちゃんも、ジェネレーター。

一般社団法人 みつかる+わかる
身の回りの不思議を見つけ、面白がりながら学ぶ、創造社会の担い手となる若者を育てる組織です。

VIVISTOP行ってみたいな~。山ちゃんと話したい。娘も本書いてるから、そこら辺も教えてほしい。

そして、もっと外とつながりたいな。外部のワークショップにいろいろ参加したい。しよう。今を生きるんだ!

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